僕の彼女はヤンデレです

「どういう事?」


切な気な表情で、遠くを見つめるミチル。


次第に表情が曇り始め、その瞳から涙が流れた。


「私は、おばぁちゃんみたいになりたくない!」


さっきまで、祖母に対する憧れを話していたはずなのに意味が分からない。


「なんで?」
「おばあちゃんは完璧な人だったの……」


何故か、錯乱しているように見えるミチルをギュッと抱き締めた。


その身体は震えていて、動揺している事が伺える。


「うんうん。
完璧な人だったんだね……」
「そう。だから、おばあちゃんは苦労したの!!」
「苦労?」
「うん!おばあちゃんは何をされても笑っていたの……」
「なんか、されたの?」
「皆、おばあちゃんを裏切った!!
なのに、ニコニコして文句ひとつ言わないの……、おばあちゃん……」
「凄い人だね!」


裏切られても笑えるだなんて、余程温厚な人だったのだろうか。


そんな事を考えてるとミチルが呟いた。


「私は、裏切る人は絶対に許せない!!」
「それが、普通だよ……」
「ねえ……」
「ん?」
「陸は私を裏切ったりしないよね?」


何処か憎しみを込めた瞳で、こちらを凝視するミチル。