僕の彼女はヤンデレです

しかし、そんな事は知らずに煮物をテーブルに置いたミチルが悲しそうな表情で、

「おばあちゃんに、謝りに行こうかな……」

なんて、呟いた。

ミチルの立場上を考えたらマズイと思ってしまう。

だって、ミチルがそんな事をしたかと知られてしまえば色々影響が出るんじゃないか。

俺はズルい。
怖かったんだ。

「きっと、言わなくて良い事も有るよ……」

正直、怖かったんだ。

ミチルを止める事すら出来ない自分に嫌気がさしたし、怖かった。

ミチルが腑に落ちなさそうな表情で、首を傾げる。

「言わないなんてズルくないかな……?」
「きっとさ、おばあちゃんもミチルがやっただなんて知ったらショック受けるから……。今後しないようにしたら、それで良いと思うよ……。
言わない方が良い事も有るんだよ……」

ミチルは悩んだ表情を浮かべ、小さく頷いた。

「そうだね。二度としないよ……。
とりあえずご飯食べよう……」

テーブルの上に並べられた、煮物と肉キムチ。

煮物を避けて、肉キムチをオカズにご飯を食べる。

美味しそうな表情で煮物を口に運ぶミチルを見つめていた。

ミチルの白い喉がゴクリと動き、目がキラキラと輝く。

「陸!この煮物凄く美味しい!!」
「そうなんだ……」
「凄く美味しいから、陸も食べてみて?」