僕の彼女はヤンデレです

「だよねえ……。
仕事辞めちゃったら、大好きな子に会えなくなっちゃうもんね……」

ミチルの狂気を含んだ視線。

薄暗闇の中で、ミチルの肌の白さだけがボンヤリと浮かんだ。

「俺の好きなのは、ミチルだけだよ……」
「なら、仕事辞めてずっと私と一緒に居よう!!」

それで、問題は何も無いという笑みを浮かべるミチル。

「俺さ、ミチルを養える様になるのが夢なんだよ……」
「なにそれ!?女に会う為の口実なのかな?」

ミチルの首が左に軽く傾く。

女に会う口実だって。

俺は、ミチル以外好きじゃない。

でも、さ。この気持ちもミチルに届かなければ意味が無い。

「好きなのは、ミチルだけだよ!」
「じゃあ、ずっと私の傍に居て!!」

ミチルが好きだから、離れたくない。

「うん。ミチルの傍に居るよ……」

ミチルの顔の筋肉が、スーッと緩む。

「良かった!!これで、ずっと一緒だね!!」

正直、これから自分がどうなるのかが怖い。

ミチルの為に頑張っていたのに……
全て壊された……

そんな、気分だ。

「じゃあ、お父さんに陸は事務の仕事するって伝えるね!!」

今まで仕事を教わってきたのに、こんな事になるなんて申し訳ない。

正直辛い。