この海越しに永遠を誓いたい

回はしっかり者の紅愛がいたから、助かったほうよ。結局、私なんかよりも、紅愛の方が何倍の疲れてるはずだけど…」

母の言葉に男がこちらへと視線を向ける。

一瞬で、悪寒がして思わずうつむくきながら、母の服の裾をぐっと掴んだ。

「…紅愛って言うんやね!仲良くしよな!!」

仲良くなんて出来るわけないでしょ、馬鹿じゃないのっ…

震える手で母に助けを求める。

今の私にはこれが精一杯だった。

「?…紅愛?」

っ!!…気安く私の名前を呼ばないでっ!お父さんからの唯一の贈り物なの!だから、男が呼んで私の名前をけがさ…

「ごめんなさいね~。紅愛ってば、引っ込み思案で人見知りが激しいから」