御嵩さんの気合いをいれる声がどこか遠くで聞こえる。
ただ、正直今はどうでもいい。それよりも、この身体だ。なぜ、男に触れられても拒絶しない。今までこんなことはなかった。
兵藤の家に着くまでに混乱する頭で分かったことは、なにかが変わり初めているというだけだった。
「迷惑かけてごめんなさいね。うちの紅愛をありがとう」
誰よりも聞き慣れた声が聞こえて身体を起こすと、くらりとめまいがする。
とっさに手を着いたが、音がなってしまいなにかの会話をしていた人達がこちらを一斉に見た。
「…おい、体調大丈夫か?」
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