っ…、母さんには今まで苦労させた分できるだけ楽をさせてあげたい。
出来ることなら、私で手をわずらたくない。
母とお姫様抱っこを天秤にかけて母が勝たないはずがなかった。
ようやく大人しくなった私を見て、満足そうに兵藤は笑った。
「…おし、俺ん家に連れてくわ。大人しくしてろよ。あと、御嵩はどうする?」
「い、行くけど…」
できるだけ、御嵩さんと顔を合わせないようにうつむくと、男に触れられているのにも関わらず悪寒がしないことに今更ながら気づいた。
「了解。ついてこいよ、走るから」
「わかった」
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