この海越しに永遠を誓いたい

一つもとってないんだよ。ったく、世話が焼けるな、栗原は…」

参ったように眉を潜めた兵藤をようやく輪郭がはっきりと見えるようになる。

もう大丈夫だと伝えようとすると…

「おい、栗原。ちゃんと捕まれよ」

そのままの勢いで私の腰に手を回したかと思うと、次の瞬間足裏が地面から離れた。

これは世の一般的にお姫様抱っことされるものだった。

「っ…!!おろして!!別にもう歩けるからっ!!」

一刻も早くこの体勢から逃れようと暴れるが、相手は男。がたいがそこまで完成されていなくても、私の攻撃は効かずびくりとも動かない。

「うるせぇ、大人しくしてないと栗原の母親に栗原は大人しくできないやつだって伝えるぞ」