これは、決して謙遜などではなく事実だった。
実際、私が御嵩さんの名字を当てられたのは、ここに来て私に親しく名前呼びをしてくるのは彼女とあいつくらいだ。
だが、そのあいつも現在は付きまとってこない…となると、最後の選択肢の二つのうち一つ排除されるため、御嵩さん以外あり得なかった。
「う~ん、そうかなぁ~?まぁ、いいや。それより、紅愛ちゃん今暇?」
突然の誘いに「えっ…」と声を漏らす。
「あ、やっぱり暇じゃなかった?ごめんね、無理言って…」
申し訳なさそうに自分の髪を耳にかけた彼女を見て、急いで弁解する。
「違う、暇だよ!ただね、友達と遊ぶの久しぶりだから少し戸惑っただけなの。変に気を使わ
