ただただ広い海を横目に私は母とともにおばあちゃん家に入った。
「お母さ~ん、今いる~?」
母の問いかけに家からの返事は聞こえない。
どうしよう…と二人で頭を悩ませた時…
「あれ?あんたら、観光客かなんか?こっちには、なんもいいもんあらへんで」
独特な喋り方よりも、声のトーンの方が気になった。
ドクリと心臓が嫌な音をたてる。
額には、うっすらと汗が滲んだ。
振り返ると、予想の通り男子が立っている。
この島の他の人よりも、白めの肌にくるくるとした猫っ毛。
茶髪とマッチしているグリーン系の瞳。
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