二人肩を並べて、引っ越しの地を眺める。
そう、これから私は両親の離婚を期におばあちゃん家に住むことになった。
元々、おばあちゃんは一人暮らしで不安だったので家賃も浮くし好都合ということになり、居候という形で住まわせてくれることになったのだ。
民家が立ち並ぶ道を抜けていくと、うちのシーサーが結構使い古している民家が一軒だけ少し離れているとこに建っている。
「お母さん、あれ?」
「そうよ。懐かしいわ」
母がそう言って目を細める。
感慨深いものでもあるのだろうか。
私の視線の先の家の向こうには海が広がっている。
