母には全てばれてしまう。 でも、久しぶりに海に行きたいという気持ちになったのだ。 今日は少し気分がおかしいみたいだ。 「…海見てくる」 「いってらっしゃい」 荷解きを一回中止して私は一人海へと向かう。 潮風にさらされて昔一回海の近くに住んでいたことを思い出す。 本当にだいぶ昔だが。 東京とは違う海の色に思わず目を見張る。 海は淀んだ色ではなくエメラルドグリーンのように澄んでいて、沖の方にある珊瑚も見える。 それと、砂も東京とは違い白くサラサラとまだ