母から離した手にはただただ虚しさが残った。 母と遅れて家に入ると、先に涼んでいたおばあちゃんが用意してくれていたらしいスイカを取り出す。 「はい、皆で食べましょうな~」 縁側にスイカを置いたおばあちゃんの横に男が座る。 「やった~!俺、スイカ好きやねん!」 誰よりも真っ先にスイカに食いついた男に嫌気が差す。 なんで、あんたが一番始めにスイカ食べてんのよ。 そこは、母さんを優先させるべきでしょ。 美味しそうにスイカを頬ばる男を睨み付ける。 そんな私に気づいてか、母は和ますようにスイ