「うん……っありがとう」

とりあえず部屋に行ってもらって、月姫ちゃんの好きなお菓子とか飲み物を持って俺も部屋に行く。

朝まで一緒に寝てたこの部屋に……また、月姫ちゃんがいる。

「話ってなに?」

「あ……あの、今から言うことは、もしかしたら雷斗が私のことを嫌いになってしまうかもしれないことだけど……」

「……うん?」

ぎゅっと拳を握ってる月姫ちゃん。

本当バカだな……この子。

俺が月姫ちゃん嫌いになることなんてないっつーの。

「あの、ね……吸血鬼についてなんだけど」

吸血鬼について……?