「千桜、大丈夫だろ」

「行ってきな〜」

「せやな!」

私はスマホと鍵だけを持って、家を出た。

吸血鬼について……私も知らなかったこと。

それを言っても、あいつは私を好きでいてくれるのかな。

気がつけば、足が勝手に走ってた。

会いたい……会ったら、分かる気がする。

とにかく、会いたいんだ……っ。