ただ……それは決められた人しか解けなくて。

キスした人が、運命の人になる。

だった気が……する。

だから、私の呪いを解けるのは雷斗だけ。

アイツ、なにバカなことしてくれてんの……。

そんなんで平和にお昼がやってきた。

ふぅ……意外と来ないもんだな。

お弁当箱を持って、立ち上がったその時。

「かっぐーやちゃーん!」

と、教室中に雷斗の声が響いた。

げっ……。

「ご飯一緒に食べよー!ほら、早く!」

目をまたまたキラキラさせてニコニコスマイルの雷斗。