き……キス、されてる……!?

な、なんで!?

「ん……っ!んぅ……っ」

苦しくて胸を叩くと、唇が離れた。

息を吐いて口を開けると、雷斗の舌が入ってきた。

っ!?

「ちょっ、ぁ……っ」

なにこれ……身体の力が抜けてく。

キスなんてしちゃ、ダメなのに……っ。

吸血鬼には、ある呪いがあるのに……。

「ふぁ……っはぁ」

「これで月姫ちゃんは俺だけのものね」

ペロッと自分の唇を舐めた雷斗。