光を掴んだその先に。─After story─





え、これ付けるの…?
そもそもこれって下着なの…!?

可愛らしいレース生地と組み合わさったスリット風の下着。


キャミソールのようにも見えるけれど、中はしっかりお洒落に作り込まれていた。

横を向いてしまえばリボンという名の紐で繋がれているだけ。



「これはちょっと…、大人っぽすぎるといいますか…」



こんなの付けれない…。

そもそもこんなに大人っぽく魅せたところで中身が貧相なら無意味になっちゃわないか。


あぁ、どんどんネガティブになってゆく。



「そうですか?きっと彼氏さんは喜ばれますよ。こういうベビードールは今すごく流行ってるんです」


「っ…、ほ、本当ですか…?今までもそういうお客さんはいました…?」


「はい、カップルでいらっしゃるお客様も多いんです。その場合、必ずこちらを購入してくださいますよ」



もう乗せられてもいいと思った。

ちょっとズルいけど、店員さんに無理やり勧められて仕方なく…なんて逃げ道も確保できるから。


気付けばレジカウンターへと、その商品を持って行ってしまってる私。


ブラック、ブルー、レッドの三色からブルーを選んだ。



「でもそれって私のほうが期待してるって思われちゃわない…!?」



ふと、じゃがいもの皮を剥いていたときに大きく響いた独り言。

ソファーに置かれたランジェリーショップの紙袋を思わずじっと見つめた。



「やっぱりあまり無理するのもかえって逆効果……?」



いや無理はしてないのだ。
大人っぽくなりたい、可愛くなりたい。

だって私はもう18歳だ。


いつまでも赤ちゃんじゃないし、そう見られるのもちょっと嫌だから。