「シャンデリア…!?え、ミラーボール!?」
腕を引かれるまま、その豪華な建物に入ってしまった私。
大きなベッドがあって、鏡張りのお風呂があって、キラキラしてるのにどこか薄暗くもあって。
テレビやカラオケも付いてて、お菓子も買えるようになってて。
「すごいっ!!なにここっ!まさかここも絃織の買ったマンションとか!?」
「…さすがにそれはねえな」
でもお兄さんなら余裕な感じもするけど…。
でも広さはマンションのほうが大きくて、ここは大きなベッドルームのみって感じのお部屋。
やっぱりマンションのほうが落ち着くなぁ…。
「キッチンはないんだねっ」
「ホテルだからな」
「今日なにかあるの?ここでお仕事とか?」
「いや。…まぁとりあえずシャワーでも浴びてきたらどうだ。汗かいてんだろ」
そういえば暑い中お迎え待ってたし、なんかもう涙と汗でベッタベタだったから…。
お風呂場へ向かえば、脱衣場にはバスローブがすでに置いてあった。
「上がったらそれ着とけ」
「う、うん。じゃあ行ってきまーす…」
ガチャッと、脱衣場のドアを閉めた。
「わ、…鏡張りだ」
ずっと思ってたけど、このホテルどこも鏡という鏡が大きい。
なんかライトアップもされてるし…。
そんなお風呂場は黒で統一されてて大人って感じするし…。
「…なんか…ドキドキする……、」
シャワーを浴びて、今度は絃織が浴びに行って。
なぜそんなことしてるか分からないけど…。
そして私は広々したベッドに、どういうわけか正座待機していた。



