朝の光が射し込む教授室。
教授と私は、テーブルを挟んで向き合うようにソファーに座っていた。
今日、私はまたテーマ相談をしに来た。
理仁は家で論文を修正中。
私の作成してきたテーマの概要に、教授が目を通す。
「ミジンコと化学物質の関係性ねー」
私はコクンと頷く。
概要から目を上げて私を見る。
「本当にやりたいの、これ」
そういう目が、既に私の心を読んでいるようだ。
「はい、化学物質の危険性とか影響とか・・・」
「本当にやりたい?」
また目が合った。
すべてを見透かしているような目だ。
私が全く、ミジンコと化学物質の関係性など興味がないことを。
口を閉じてしまった。
卒業した根本さんが途中までやってたテーマだから、そこに便乗しようとしただけだ。
「何をしたいのか、さっぱり自分でも分からないんです」
テーブルの上を眺めて本当の心を打ち明けた。
教授が穏やかな笑みになる。
「林くんみたいに、最初から『これがやりたい』って決まってる学生は稀だよ」
突然、理仁の名前が出てきて思わず動揺する。
教授と私は、テーブルを挟んで向き合うようにソファーに座っていた。
今日、私はまたテーマ相談をしに来た。
理仁は家で論文を修正中。
私の作成してきたテーマの概要に、教授が目を通す。
「ミジンコと化学物質の関係性ねー」
私はコクンと頷く。
概要から目を上げて私を見る。
「本当にやりたいの、これ」
そういう目が、既に私の心を読んでいるようだ。
「はい、化学物質の危険性とか影響とか・・・」
「本当にやりたい?」
また目が合った。
すべてを見透かしているような目だ。
私が全く、ミジンコと化学物質の関係性など興味がないことを。
口を閉じてしまった。
卒業した根本さんが途中までやってたテーマだから、そこに便乗しようとしただけだ。
「何をしたいのか、さっぱり自分でも分からないんです」
テーブルの上を眺めて本当の心を打ち明けた。
教授が穏やかな笑みになる。
「林くんみたいに、最初から『これがやりたい』って決まってる学生は稀だよ」
突然、理仁の名前が出てきて思わず動揺する。