意外にも、涼風は、あっさり認めた。


「僕、陽ちゃんのこと、好きで、一度告白しようとしたんだ。そしたら、付き合い始めたって聞いて。そしたらなんか吹っ切れちゃって、前まで恥ずかしかったこともなんか、ずかずか聞けるようになって。」

「そうだったんだ。」


コクリと、涼風はうなずく。


「あの時は躊躇しちゃったけど、次は、真正面から向き合いたいと思ってる。」


やっぱり、こいつは陽のこと、それなりに好きなんだな。


「そうか、分かった。じゃあな。」


俺たちは、ちょうど家の前まで来たので、そこで別れた。