そう思ったけど、伊波さんは「もちろんですよ」と優しく答えてくれる。



「生徒会のメンバーは、成績順に決められます。花恋さんは……試験も実技も、満点だったそうですね」



そうだったの……?

合格したとだけしか聞かされていなかったから、それは初耳だった。



「……っ!?」



隣にいた陸くんが、はっと息を飲んだのがわかった。



「それ、本当ですか? 満点って……」

「はい。優秀な方が入ってきてくださって、頼もしいです」



どうして、そんなに陸くんは驚いているんだろう……。

驚いてる、というか……なんだか、目が怖い……。



「そう、ですか……ははっ、すごいね花恋。満点なんて」

「あ、ありがとう」




お礼を言ったけど、陸くんの声が乾いているのが気になった。




「さっそく、僕から生徒会の説明をさせてもらいます。陸さんは自分の仕事に入ってください」