この人たちも、生徒会の役員さん……?

みんな異物を見るような冷ややかな目で私を見ていて、少し肩身が狭い。



「どうぞこちらに」



伊波さんが、奥の席に私を案内してくれる。



「伊波さんが生徒会の役員って知って、驚きました」



そう話すと、伊波さんがくすっと笑った。



「今朝、体育館で目が合いましたよね。驚いた顔をしていたので、思わず笑ってしまいました」



あれ、気づいてたんだっ……。



「あの……生徒会はすごい組織だってことは聞いたんですけど……私なんかが入ってもいいんでしょうか……?」



気になっていたことを、聞いてみる。

ほかの役員さんからの視線が、なんだか怖かったから。

まるで、なんでお前なんかがって言われているような気分……。私みたいな編入生が入ってすぐに役員に選ばれるなんて、みんな受け入れられないんじゃ……。