響くんの笑顔が、とてもまぶしく見えた。

本当は、ひとりでお弁当を食べるのは寂しかったから……とってもうれしいっ……。



「俺も一緒に行こうかな」

「あ?」



陸くん……?

一緒に立ち上がった陸くんを見て、響くんがあからさまに不機嫌になった。



「お前は生徒会のお友達とでも食うてろや」

「俺が一緒だと困るの?」

「……」



ど、どうしよう、また険悪な空気っ……。



「ほっとけ、響」

「ちっ……」



なだめられて、響くんはそれ以上何も言わなかった。

えっと……4人で食べるってことだよね……?

歩きだした響くんと蛍くんについていく。



「花恋、お弁当なの?」



陸くんの質問に、「うん」と返事をした。



「へえ、料理できるんだね」



得意ではないけど、自炊は毎日していた。



「節約しようと思って」