極上男子は、地味子を奪いたい。①〜トップアイドル(♀)正体を隠して編入する〜

本当は入学式に合わせたかったけど、いろいろな手続きがあって遅れてしまって、編入という形になった。

今は、社長と高御堂と、新居に向かっている最中だ。

目の前に迫った新しい生活のスタートに、私は胸を躍らせていた。



「社長、何から何までありがとうございます……」



引退してからも、マスコミから守ってくれたり、引退後のさまざまなことに対応してくれたり……そして、私が入学する高校、引越し先まで手配してくれた社長。



「いいのよこのくらい。あんたは今までたくさん、うちの事務所に貢献してくれたからね」



運転席に乗っている社長が、そう言って微笑んでくれた。



「そうだな」



隣にいる高御堂も、ふっと笑った。