そう締めくくり、ステージの端へ消えていった正道くん。

なんだか、私の知っている正道くんと違うような……。

……う、ううん、きっと気のせいだよね……!

生徒会長だから、少し厳しい態度をとったのかもしれないし……!

正道くんは、とってもいい人だもんっ……。

そう自分に言いきかせながらも、なんだか嫌な予感が拭えなかった。









始業式が終わり、出口側のクラスから順に退出する。

自分たちのクラスの番を待っている時に、話し声が聞こえた。



「会長、今日もかっこよかった~!」

「相変わらず冷たいけど、あの真面目なところがたまらないよね……!」



相変わらず冷たい……?



「でもさ、あたしは正直LOST派かも……」



LOSTという単語に、ぴくりと反応する。



『何驚いてんねん。俺と蛍はLSって言うたやろ? LOSTのメンバーやで』