極上男子は、地味子を奪いたい。①〜トップアイドル(♀)正体を隠して編入する〜

……そのひと言で、空気が一変した。

みんながざわつき、女の子たちがいっせいにステージへと視線を向けている。

そんななか、私はひとり驚いて目を見開いた。

あれはっ……。


ステージの端から、現れたひとりの男子生徒。


スッと背筋の伸びた、スタイルの良い体型。プラチナブロンズの、透き通るような綺麗な髪。

そして……見つめられると吸い込まれそうな、水色の瞳。


私は彼の姿に――見覚えがありすぎた。



「……皆さん、おはようございます。生徒会長の久世城正道です。本日から、2学期が始まり――」



スピーチを始めた彼の姿に、釘付けになる。


正道くんだ……!!︎


私は内心、うれしくて飛びはねてしまいたくなった。

正道くんは熱心に私を応援してくれていた人のひとり。私が心残りに思っていた、ファンの人だ。