極上男子は、地味子を奪いたい。①〜トップアイドル(♀)正体を隠して編入する〜



「……いつ見てもそのバッジ目障りやわ」



響くんが、私のバッジを見てあからさまに嫌そうな顔をしている。

そのバッジ……?

よく見ると、響くんのバッジには“L”と書かれていた。



「このバッジ……何か意味があるの?」



私の質問に、響くんが目を見開いた。



「お前、うちの学校の制度知らんの?」

「編入生が知ってるわけないだろ」



蛍くんの言った通り、私はこの学園の制度なんてまったく知らない。

という以前に、制度って何……? 校則じゃなくて?



「しゃーないから、俺が説明したるわ」



ごほんと咳払いをして、得意満面な顔をした響くん。



「そろそろ廊下に出て並べー」

「ちっ、タイミング悪いわ。体育館向かいながら話そか」



ちょうど先生が号令を出して、私たちも廊下に出て体育館へ向かいはじめた。

歩きながら、響くんが説明をしてくれる。