「……いつ見てもそのバッジ目障りやわ」
響くんが、私のバッジを見てあからさまに嫌そうな顔をしている。
そのバッジ……?
よく見ると、響くんのバッジには“L”と書かれていた。
「このバッジ……何か意味があるの?」
私の質問に、響くんが目を見開いた。
「お前、うちの学校の制度知らんの?」
「編入生が知ってるわけないだろ」
蛍くんの言った通り、私はこの学園の制度なんてまったく知らない。
という以前に、制度って何……? 校則じゃなくて?
「しゃーないから、俺が説明したるわ」
ごほんと咳払いをして、得意満面な顔をした響くん。
「そろそろ廊下に出て並べー」
「ちっ、タイミング悪いわ。体育館向かいながら話そか」
ちょうど先生が号令を出して、私たちも廊下に出て体育館へ向かいはじめた。
歩きながら、響くんが説明をしてくれる。

