極上男子は、地味子を奪いたい。①〜トップアイドル(♀)正体を隠して編入する〜

「お前みたいなうるさい奴、女にはモテないだろ」



後ろからまた違う人の声が聞こえて、振り返る。

……これまた整った顔をした人だっ……。

私の後ろの席にいたのは、全体的に色素の薄い、ふたりよりは小柄な男の子。

心底めんどくさそうな顔で、強面の男の子を見ている。



「お前はいっつも失礼やな……! 言っとくけどな、俺は生まれながらのモテ男やぞ!!︎ 見ろこの顔面!」

「うるさい……」



えっと……ふたりは、仲良しなのかな?

交互にふたりを見ている私に、強面さんがハッとした表情になった。



「ああ、こいつは蛍。宇堂蛍や。……って、俺が名乗るの忘れとった。俺は月下響。名前もかっこいいやろ?」



強面さんが響くんで……クールな男の子が蛍くん、か。

というか、喋り方が……。



「関西弁……?」

「おう。初等部まで関西に住んどってん。ほら、蛍も挨拶しいや」