そう思うくらい、整った顔立ちをしている人……が、私のことを凝視している。



「え、えっと……」



困ってしまって苦笑いを浮かべると、彼はにっこりと微笑んだ。



「初めまして。キミ、生徒会に入るんだね」



生徒会……確かに、さっき先生がそう言っていたけど、よくわからないっ……。



「ってことは、頭いいんだ」



あ、頭?



「……ああ、ごめんね、自己紹介が先だった。俺の名前は京条陸。陸って呼んで」



彼……もとい、陸くんは、そう言ってもう一度微笑んだ。



「俺も生徒会の役員なんだ。これからよろしくね」



そうなんだ……! それじゃあ生徒会のこと、陸くんに聞いてもいいかなっ……。

そう思い、質問しようとした時だった。



「けっ。近くの席ふたりが生徒会とか、鬱陶しすぎやわ」



右隣の席から、ため息交じりの声が聞こえたのは。



「……え?」