「可愛い女の子期待してたのに、がっかり……」
ぼそっと、男の子の声が聞こえた。
がっかりさせてしまって……なんだか申し訳ない……。
ごめんなさいと、心の中で謝る。
「そうだ。一ノ瀬……お前は生徒会役員に決まったらしい」
「え?」
担任の先生の言葉に、教室内がざわついた。
生徒会役員? 私が……?
どういった基準で生徒会役員になれるのかわからないけど……編入生がいきなり生徒会に加入なんて、いいの?
「一ノ瀬が入る代わりに、石田が生徒会から降格になる。あとでバッジ、交換しにこいよ」
「はぁ……!?︎」
石田さんと呼ばれた女生徒が、顔を青くしながら勢いよく立ち上がった。
「嘘だろ……編入早々生徒会?」
「あんな奴がFS生に……」
「バケモノだろ……」
な、なになに……全然わからない……。