極上男子は、地味子を奪いたい。①〜トップアイドル(♀)正体を隠して編入する〜

私のヘルメットを調整し、カチッと止めてくれる。

や、優しい……。



「乗れるか?」

「はい……!」



そう返事をしたものの、座席が高くて届かない。

ううっ……自分の低身長が恨めしいっ……。



「わっ」



体が浮いて、驚いて声が出る。

彼は軽々と私を持ち上げて、バイクに乗せてくれた。



「ちゃんとつかまってろ」



イケメンさんは、そう言ってエンジンをかけた。



「は、はい……!」



ぎゅうっと、目の前の背中にしがみつく。

あ……。細身に見えたけど、意外とがっしりしてる……。

自分とは違う固い背中に、少しだけどきっとした。





正直、バイクの後ろに乗るのは少し怖かったけど、イケメンさんの運転はすごく安定していた。

安全運転で、いつの間にか周りの景色を楽しんでいたくらい。

バイクに乗ってから15分くらいで、学校に着いた。