驚いて、一瞬見惚れてしまう。

男の人に綺麗なんて言葉は違うかもしれないけど……まるで、芸術品のような、すべてのパーツが作られたような美しさだった。

中性的な美しさというわけではなく、男らしさも感じられて……芸能界でもここまで綺麗な人は見たことがない。

私がスカウトマンなら、すぐにスカウトする……って、そうじゃなくって……!



「すみません、おうかがいしてもいいですか!」



そう尋ねた私を瞳に映した彼は、なぜか、とんでもなく驚いたように目を見開いた。



「……っ、は?」



……ん? ど、どうしてそんなに驚いているんだろう……?



「星ノ望学園に行きたいんですけど……道に迷ってしまって……」

「……」

「あ、あの……?」




わ、私の顔に、何かついてるかなっ……?

それとも、このメガネがおかしかった……?

ただ、じーっと、私の顔を見ているイケメンさん。