極上男子は、地味子を奪いたい。①〜トップアイドル(♀)正体を隠して編入する〜

「私のわがままを、受け入れてくれて……部屋まで用意してくれて、感謝しています……」



これまでのように、もう頻繁には会えなくなるのかな……。

そう思うと、寂しくて涙が視界を歪めた。



「ちょっと花恋、何泣いてるのよ」

「そうだぞ。……そんなふうに泣かれたら、帰りづらいだろ」



う……だって……。



「ふたりのこと、大好きですっ……」



ぎゅうっと、強くふたりに抱きつく。



「うれしいわね~」

「……はいはい」



私にとって、もうひとりのお母さんと……お兄ちゃんみたいな存在。

大事な大事なふたり。



「いつでも連絡してこいよ」

「う、うん……!」



私は涙を拭って、笑顔で返事をした。



「またね、花恋」

「元気でな」