24時の鐘と俺様オオカミ

 熱くなった私の頬に、そっと大路君の大きな片手が触れる。

 その熱を確かめるように指の腹でなぞり、綺麗な唇を赤い舌で舐めた。

 舌なめずりすらも、彼がするとひどく色っぽい。


「今すぐ、食べてやりたい」
「……さっ、最低、です……!」


 ぱしりと手を振り払い、まだ熱のこもる口を片手でおおう。


「最低でいいよ」


 そんな私を、大路君は愛しそうに見つめて、


「お前のことが好きなんだから、食べたいって思うのは仕方ねーもん」


 なんてことを言う。