24時の鐘と俺様オオカミ

(なぜ、飴なのでしょう?)


 少しの間、疑いの気持ちを込めた目を向けて、


「いえ、けっこうです」


 はっきりとお断り。

 ――……この時、答えてしまったから。


「相変わらず、ツンツンしてるな、白雪姫ちゃんは」
「デレデレしている女性がお好みなら他を当たってください」


 ……大路君は、女子生徒に人気の“王子様”なのだから。
 私のように可愛いげのない女子より、もっと他に、