―17段目の恋― あのときの君とまさかの恋に落ちるとき

仕方なくデートすることになったつもりだったのに、翌朝、少し緊張しながら心が浮き立っている自分を認めざるを得なかった。
デートなんていつ以来だろう。
もしかして前の彼氏と別れて以来デートなんてしていないじゃないか、て、それっていつのことよ、と自分に突っ込みを入れ、正確な年月を算出するのは寂しくなるのでやめておいた。

何を着ていこうかと考える。
お洒落をするのも気合が入っているようで気恥ずかしい。
少ないワードローブの中から迷って白のゆったりとしたTシャツにブルーのプリーツスカートを選んだ。
夏空に合う涼し気な組み合わせだろう。
しかしそれから1時間後、そのチョイスは間違いだったと気づくことになる。

午前10時半に龍道コーチが迎えに来てくれて、車で連れていかれたのは夏空にぴったりのデートスポットではなくて、昨晩行ったばかりの天龍だった。

昨晩に続けて、あまりにここの料理がおいしかったからまた来てしまったわけではない。