「ランキングでお給料とか変わるわけ?」
「やだ、田淵君たらそんな下世話な質問を」
と、透子は一応たしなめてみたが「自分だって興味あるくせに」と図星をつかれた。
その通りだ。
しかしそんな内部事情をペラペラ話さないだろう。
と思ったら「上位5位だと報奨金がもらえるんじゃないかな。僕は関係ないけど」と泉コーチはあっさり答えた。
なぜ関係ないかと言えば、泉コーチは他のコーチと違ってドラゴンウエイ株式会社の役員になっているので年収しかもらえないのだという。
もちろん社長である龍道コーチもだ。
プライベートレッスンをしてもランキングが高くても一切収入にはならないので、本当はやりたくないのだが、たまにはやれとマヤさんがうるさく、放っておくと勝手に予定を入れられてしまうので、月2程度はやっているのだとペラペラしゃべった後で「オフレコだけどね」と付け加えた。
「役員なんて、泉コーチって偉かったのね」
「偉くないよ。ドラゴンを開設する際に会社の役員待遇にしてやるから手伝えって新さんに言われてほいほい話にのっちゃったんだ。おかげで役員というより、永遠に新さんの舎弟」
「人使い荒そうよね」
「荒そう、じゃなくて荒いんだよ」と大げさに眉間にしわを寄せてみせる。
正面の田淵がなぜかにやにやしながらワイングラスに顔をうつむけたところで
「誰が人使い荒いんだよ」という声が頭上から降りてきた。
うひゃ。
透子と泉コーチが同時に振り向くと、いつの間にか龍道コーチと父親が一緒になって立っていた。
「やだ、田淵君たらそんな下世話な質問を」
と、透子は一応たしなめてみたが「自分だって興味あるくせに」と図星をつかれた。
その通りだ。
しかしそんな内部事情をペラペラ話さないだろう。
と思ったら「上位5位だと報奨金がもらえるんじゃないかな。僕は関係ないけど」と泉コーチはあっさり答えた。
なぜ関係ないかと言えば、泉コーチは他のコーチと違ってドラゴンウエイ株式会社の役員になっているので年収しかもらえないのだという。
もちろん社長である龍道コーチもだ。
プライベートレッスンをしてもランキングが高くても一切収入にはならないので、本当はやりたくないのだが、たまにはやれとマヤさんがうるさく、放っておくと勝手に予定を入れられてしまうので、月2程度はやっているのだとペラペラしゃべった後で「オフレコだけどね」と付け加えた。
「役員なんて、泉コーチって偉かったのね」
「偉くないよ。ドラゴンを開設する際に会社の役員待遇にしてやるから手伝えって新さんに言われてほいほい話にのっちゃったんだ。おかげで役員というより、永遠に新さんの舎弟」
「人使い荒そうよね」
「荒そう、じゃなくて荒いんだよ」と大げさに眉間にしわを寄せてみせる。
正面の田淵がなぜかにやにやしながらワイングラスに顔をうつむけたところで
「誰が人使い荒いんだよ」という声が頭上から降りてきた。
うひゃ。
透子と泉コーチが同時に振り向くと、いつの間にか龍道コーチと父親が一緒になって立っていた。

