「そうか」
かなりのがっかり感を内に秘め、龍道コーチはようやく車を発進させた。
車に乗ると透子はあまりしゃべらなくなる。
外の景色を見ているのが好きなのだ。
人や街並みが早回しでスライドを繰るようにどんどん視界に捉えては流れていく。
車は首都高湾岸線に入り、右手に海が見えてきた。
昨晩、やっと交換したラインで『明日は動きやすい服装で』と龍道コーチから連絡があった。
理由は聞かず『了解』と返事をしただけなので行き先を透子は知らなかった。
ただもしかしてまた天龍でバイトさせられるのかもと考えて、Tシャツに七分丈のジーンズに足元はスニーカーと、準備を整えた。
しかし行き先は天龍ではないらしい。
「どこに行くの?」と訊ねると、「動物好きだよな」と聞くので「好き」と答えた。
「じゃあきっと楽しいよ」
龍道コーチの口元が嬉しそうにきゅっと上がる。
青い空と海と龍道コーチの笑顔。
まるで暑中見舞いの爽やかなポストカードを見ているようで透子はゆっくり瞬いた。
かなりのがっかり感を内に秘め、龍道コーチはようやく車を発進させた。
車に乗ると透子はあまりしゃべらなくなる。
外の景色を見ているのが好きなのだ。
人や街並みが早回しでスライドを繰るようにどんどん視界に捉えては流れていく。
車は首都高湾岸線に入り、右手に海が見えてきた。
昨晩、やっと交換したラインで『明日は動きやすい服装で』と龍道コーチから連絡があった。
理由は聞かず『了解』と返事をしただけなので行き先を透子は知らなかった。
ただもしかしてまた天龍でバイトさせられるのかもと考えて、Tシャツに七分丈のジーンズに足元はスニーカーと、準備を整えた。
しかし行き先は天龍ではないらしい。
「どこに行くの?」と訊ねると、「動物好きだよな」と聞くので「好き」と答えた。
「じゃあきっと楽しいよ」
龍道コーチの口元が嬉しそうにきゅっと上がる。
青い空と海と龍道コーチの笑顔。
まるで暑中見舞いの爽やかなポストカードを見ているようで透子はゆっくり瞬いた。

