「落とした時に、 すぐに声をかけられなくてごめんね」 「……ぃ…ぇ…」 「僕がつけてあげるから、許してくれる?」 トゲトゲ悪魔感がゼロ。 童話に出てくる王子様しにか見えない あっ君の、 白くて長い指が、私の頬に触れ。 「キミに似合いすぎ」 私の前髪を流すように、 バレッタをとめてくれた。 遠巻きに私を見つめる、女子氏達から 「いいな~」「羨ましい」と キャーキャー声が飛び跳ねている。 あっ君は私だけに聞こえるように、 私の耳元に声を吹きかけた。 「昼休み、美術室で待ってるからね」