目の上だけじゃなく、頬も口も耳も。
顔全部を、ブスブスブス。
「りんりん、さすがにウザい」
「だって、跳ね返りが気持ちいいんだもん」
「ふざけてるでしょ?」
「あっ君の反応が、可愛いから。
ついだよ、つい」
迷惑顔のあっ君なんて、気にしない。
今度は、左の指も追加しちゃおっと。
あっ君の頬で、
トランポリンみたいに、
沈んで飛び跳ねての連続。
「スベスベ、もちもちほっぺ。
お姫様の肌をイジメてる感じ~」
「僕のこと、女の子扱いしないで」
「わかってるよぉ」
って、言っておきながら。
快感すぎ。
ブスブス攻撃が、やめられない。
「もう~。僕、怒ったからね!」
プクっとほっぺを膨らませた、
あっ君が可愛くて。
「その顔も可愛すぎ」と、
いじり笑いを上げちゃったけど。
あっ君は立ちあがり。
私の腕をガシッ。
今度は私が、椅子に座らされ。
形勢逆転。
ブラックオーラを放った、あっ君が。
両手で、私の座る椅子の
背もたれを掴んだ。
私の体は、あっ君の両腕に挟まれ。
逃げたくても、悪魔顔が迫る。



