棘甘王子に現行犯逮捕されちゃいました ゾルック 三人目




「これが僕の頬で」


 あっ君のほっぺ、あったかい。




「これが僕の口」



 しゃべっている、あっ君の口に、
 私の指をずらされ。


 人さし指が、食べられそうになり。


「ひゃっ!」


 慌てて、手を握りしめたけれど。



「ちゃんと触らないと、
 絵が描けないんじゃないの?」



 イジワルそうに微笑んだ、あっ君。


 王子様が悪魔に染まっていく、この顔。




 ダメだ。

 カッコよすぎて、目が離せないよぉ。





 私は抵抗を解き。

 あっ君に、手をゆだねることに。