「やっぱり触るのは…… やめとこうって思っ……」 「今更やめるはダメだよ!」 ……えっ? 「僕はもう、りんりんに触られる気、 満々なんだからね!」 その意気込み。 もう、捨ててくれていいからぁ。 「あっ君。もう良いってば」 「僕が触ってって、お願いしても?」 あっ君の真剣な瞳が、私の瞳を貫いてくる。 冗談を返したい。 それなのに…… 心臓がうるさいせいで、 笑顔を作る余裕すらない。 あっ君は椅子に座ると、私を見上げ。 掴んだままの私の手のひらを 自分の顔に押し当てた。