アイドルという言葉が出てきた途端。 あっ君が、いきなり遠い人に感じて。 胸がジリジリと痛む。 でも、私なんかより 苦しそうに微笑んだ、あっ君を見て 心の痛みなんて、すぐに消滅しちゃった。 「僕ね、 アイドル始めたのなんて最近なんだけど。 やりたくないって、拒否ってたんだよ」 「なんで?」 「小学校の時にね、 僕、男の子のことが好きだったんだ」 えっ? 「変わってるでしょ?」と 微笑んだあっ君に どんな言葉を返せばいいか、わからない。