棘甘王子に現行犯逮捕されちゃいました ゾルック 三人目




「天音先輩って、年上っぽくないですね」


「どうせ、ガキっぽいとか言うんでしょ?」


「そんなことは……」


「慰めはいらないから。
 いっつも綺月君に、
 『童顔』とか『精神年齢、低っ』って言われるし」



 私も、同じことを
 瑠奈ちゃんに言われるなぁ。



「じゃあ二人だけの時は、
 僕たち同い年ってことで、いいよね?」


「……っえ??」


 驚き声が、
 飛び出そうとしていた笑い声を、抑え込んだ。




「でも、天音先輩は……」

 一つ上だし……



 その事実は

 私が、高さ20センチの竹馬に乗って

 天音先輩と背を同じくらいにしても
 変えられないし……




「だって僕、敬語で話しかけられるの、
 好きじゃないんだもん」


 そんなこと、いきなり言われても……


「先輩って呼ばれるのも、なんかねぇ」


 ひぃえ?


「りんりんに呼ばれると、
 富士山級の高い壁を感じちゃうから」


 じゃあ、なんて呼べばいいの?