「天音先輩って、年上っぽくないですね」
「どうせ、ガキっぽいとか言うんでしょ?」
「そんなことは……」
「慰めはいらないから。
いっつも綺月君に、
『童顔』とか『精神年齢、低っ』って言われるし」
私も、同じことを
瑠奈ちゃんに言われるなぁ。
「じゃあ二人だけの時は、
僕たち同い年ってことで、いいよね?」
「……っえ??」
驚き声が、
飛び出そうとしていた笑い声を、抑え込んだ。
「でも、天音先輩は……」
一つ上だし……
その事実は
私が、高さ20センチの竹馬に乗って
天音先輩と背を同じくらいにしても
変えられないし……
「だって僕、敬語で話しかけられるの、
好きじゃないんだもん」
そんなこと、いきなり言われても……
「先輩って呼ばれるのも、なんかねぇ」
ひぃえ?
「りんりんに呼ばれると、
富士山級の高い壁を感じちゃうから」
じゃあ、なんて呼べばいいの?



