棘甘王子に現行犯逮捕されちゃいました ゾルック 三人目




 視線をずらした先に、全身鏡があって。
 
 鏡に映る自分を、まじまじと見て。



 予想外の自分の変貌に


「だ……だれ!?」


 私だってわかっていながら、
 悲鳴に近い叫びが、抑えられなかった。




 高い位置のツインテールは
 ゆるフワな二つのお団子に変身。


 ――確かに、パンダの耳みたい。




 ツインテール姿の自分を
 数えきれないほど見てきたけれど。


 まるで別人。


 変わりすぎて。ビビりすぎて。
 鳥肌が立ってきた。




 私の後ろに立った天音先輩が、
 いきなり鏡に映り込み。


 鳥肌がゾゾゾ。

 心臓が、バコンバコン。


 
 鏡の天音先輩と、視線が絡み。

 さらにさらに、心臓が駆け出していく。