棘甘王子に現行犯逮捕されちゃいました ゾルック 三人目





 心臓の爆発を免れるため、
 両手を胸元に押し当てる。



 そんな私にお構いなし。

 天音先輩の、甘~い天使声が降ってきた。




「りんりんは、僕の精神安定剤だよね?」


「あ……、はい」


「じゃあ、パンダにしちゃってもいい?」


「いいですけど……」



 ……
 ……



 んんんんんん??
 
 パ……パンダ??




 聞き間違えかと思って
 天音先輩を見上げてみたけれど。


「顔は動かさないで。
 パンダにできないでしょ」



 天音先輩の手のひらで、両ほっぺを挟まれ。

 グイッと、正面を向かされてしまった。



 上を向かなくても、
 高い位置のツインテールが、
 遊ばれているのはわかる。