あっ君は、
 私の手を握りしめたまま立ち上がり。


 ニヤっ。

 悪魔の笑みを浮かべ。


 私の耳に、
 甘~い甘~い声を吹きかけた。




「りんりん」


「……ん?」


「僕のこと以外、考えられないくらい。
 イジメて、甘やかして、
 溺愛してあげるから……」


 ふぇ?


「僕の彼女になって」




 ひゃっ、ひゃひゃっ///



 ファンの視線が刺さる中

 隠密な告白を、されちゃったよぉ///




 私も、何か言わなくちゃ!

 そう思ったけれど……



 幸福感と恥ずかしさで
 脳がとろけ出しちゃって。



 コク、コク、コク。


 ツインテ団子を揺らすほどの
 オーバーな頷き3回が、精いっぱいだった。