心臓から送られる血液は、沸騰寸前?
体中が火照って。
顏の熱なんて、放出不可で。
焦げそうなほど、頬が熱い。
ありがとうも言えず
恥ずかしくて、うつむく私の隣を
あっ君は、
ファンを引き連れて、通り過ぎて行った。
はぁ~ はぁ~
心臓の負荷、ヤバ過ぎだよ。
100メートル、全力ダッシュ。
走り切れずに、途中でバタリ。そんな感じ。
気を抜くと、地面に崩れ落ちそう。
とりあえず落ち着かなきゃと
コートのポケットから
アメを取り出そうとした時。
私の手に、身に覚えのない感触が。
こんな紙、入れた覚えないのに。
…………って。
『天音専用、握手会券』
そう書いてあるよぉぉぉ。
しかも、手書きで。



