かぁぁぁぁぁ/// ///



 僕、真に受けちゃってもいいの?



 あとで「冗談だよ」って言われても

 僕はもう、りんりんのこと
 手放したりできないからね。





「千柳さん。
 今日のライブで僕が暴走したら、
 なんとかしてくれる?」


「天音のお願いなら、
 お兄さん、いくらでも聞いてあげる」



 優しく微笑む千柳さんに、ペコっと頭を下げ。

 今度は、綺月君をまじまじと見る。



「天音……なんだよ……」



「綺月君、お願い。
 僕がヘマしたら……」


「俺がフォローしてやるよ」


「違うから」


「は?」



「僕がとんでもないことしちゃったら、
 綺月君は、僕の代わりにマネージャーに謝る係ね」


「嫌だし。俺らのマネージャー
 本気で怒ると、マジ怖ぇから」



「その時は、お兄さんが代わりに怒られてあげる。
 だから、天音の好きにしていいからね」


 千柳さんに頭を撫でられ。



「しょうがねぇな。
 俺も怒られてやるよ」


 綺月君の腕で、首をホールドされ。


 ――この人たちと一緒に
   世界でも通用するアイドルになりたい。



 この時、初めて

 僕は大きな夢を抱いた。