「この絵は、俺じゃねぇよな?」 前から紙を覗き込む、綺月君は 目を吊り上げ、ふくれっ面。 「俺、ゾルルの荷物持ち させられてるじゃん!」 ぶはっ。本当だ。 「天音、笑うとこじゃねぇし!」 「綺月君は、ゾルルの下僕決定だね」 「俺はゾルルを手名付けてやるんだから! 綺月様って呼ばせて。 俺にひざまずかせて……」 「綺月君、やめておきなよ」 「なんでだよ、天音!」 「激怒ゾルルに火を吐かれて、 綺月君の髪、チリチリに燃えちゃうよ」 やばっ。 丸焦げ綺月君を想像したら 笑い、止まんない。